国語も問題が解けない原因1〜設問文を正確に把握できていない〜

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国語の問題が解けない原因とは

国語の問題が解けない原因はいくつかありますが、大きな原因のひとつは「設問をよく読んでいないこと」が挙げられます。

驚くべきことですが、設問文を正確に把握せずに問題を解こうとして問題を間違えているケースが少なくありません。本文が読めていないとか解答テクニックがどうという以前に設問を読んでいないのです。

国語の問題は全て、いや全ての教科に共通することですが「聞かれてことに対して聞かれた通りに正確に答える」だけです。

極めて単純明快です。

何を聞かれているかを把握せずに答えを出せるわけがありません。

にもかかわらず設問文を慎重に読んでいないのです。目で追っているだけとも言えます。

 

「探すこと」が国語の問題を解く際の重要なプロセスである

ひとつたとえ話をしましょう。

今私がネコを飼っていたとします。白地に黒の模様がある日本猫です。目は緑色がかっていて、名前は「リリー」と言います。「リリー」と呼ぶと「なー」と鳴きます。しっぽは短く5cmほどしかありません。とても大切にしていました。

しかし、あるときこのリリーは失踪してしまいました。

さあ、なんとかして探さなければなりません。この猫の行動範囲はかなり広く、とても一人では探せそうにもありません。

このリリーを探してもらうためにポスターを作りました。写真と特徴と報酬を分かりやすく表現してあります。

私の家族や友人たちはこのポスターを参考にリリーを探すわけです。

家族や友人たちは、リリーの特徴をしっかり頭に入れてリリーを探さなければなりません。ポスターを暗記するくらい熟読しておかなければならないでしょう。場合によってはポスターを片手に携えて、参照しながら探す必要があるでしょう。

実は国語の解答探しも猫探しと似ています。

「答えるべき解答」が「リリー」

「設問文」が「ポスター」

ポスターの内容をしっかりと頭に入れていないと猫が探せないように、設問文の内容がしっかりと頭に入っていないと本文の中から答えを見つけ出すことはできません。

国語ができる人は「答えは本文に書いてあるじゃないか」と言います。しかし、それは設問文を正確に理解しており何を探すべきかが明確になっているから答えが「見える」のです。

こう考えると一番熟読しなければならないのは、本文ではなく設問文です。設問文を熟読するから自然と本文から答えが「見えてくる」のです。

もちろん様々な問題があり話は単純ではないところはありますが、記述にしろ抜き出しにしろ、答えがある場所を探すというのはだいたいの場合において必要になります。

国語の問題を解く大きな力の一つは「探す」力です。

 

パターン1 設問文を目で追っているだけ

このように設問は極めて重要なのですが、この設問文をさーっと読み飛ばして早速問題を解きにかかってしまうケースが少なくありません。

例えば、国語が苦手な小学生に「設問文を声に出して読んでごらん」と誘導するだけで、これまで解けなかった問題が解けてしまう場合があります。

設問を適当に読み飛ばしているケースがありますので、まずはこれを疑いましょう。「1文で」「5字で抜き出し」「はじめの5文字」などの条件も正確に把握させなければなりません。

ポスターをよく見ないで猫を探しにいっても猫は見つかりません。目にしたとしてもそれが探している猫だと気付かないのです。

 

パターン2 設問文で使われている言葉が正確に理解できてない

ある入試問題に「『私』の立場を表している表現を9字で答えなさい」という設問がありました。

この問題を解くにあたって「立場」という言葉を正確に理解できていないと、本文から立場に類する表現を抜き出すことはできません。

「立場」とは辞書を引くと「その人が置かれている地位・境遇・条件」とあります。もうこれが難しいですね。抽象的な言葉を理解するためには、具体的なものをいくつか見ておかなければなりません。

「私は学級委員という立場上、みんなの意見を聞く必要がある」

「みんなを引率しなければならない立場なので、自由に行動することができない」

こうして考えると立場とはこの場合「役割」のような意味で使われています。もっとわかりやすくいうと小学校での「〜係」のようなものです。

「立場」という言葉をここまで噛み砕くことができてはじめて、本文中の答え「集団登校の副責任者」という答えが見えてきます。

 

「意義」という言葉は設問文中によく出てきます。

「意義」とは「行為・表現・物事の、それが行われ、また、存在するにふさわしい積極的な(すぐれた)価値。」とあります。

む、難しい。

私は「意義」を次のように言い換えることをおすすめしています。

「いいこと」です。

積極的な価値とは、まあくだけた言い方をすれば「いいこと」です。

「傍線部の意義を答えなさい。」ときたら傍線部がもたらす「いいこと」を探せばよいだけです。厳密な言い換えではありませんが、本文を「意義、意義・・・」とつぶやきながら探すのと「いいこと、いいこと・・・」とつぶやいて探すのでは見つかる可能性はぐんと後者の方が高くなります。

なぜなら、「いいこと」の方が自分の普段使いの言葉なので、実感がわきやすいからです。「意義」という言葉は日常生活であまり使わないので、実感を伴わず、上滑りしてしまうのです。

他にも「意図」=「ねらい」等いろいろな言い換えがありますが、設問文にたくさん出てくるパターンはほぼ暗記しておくべきでしょう。

 

まとめ

国語の問題を解くカギは「さがすこと」です。

うまく「さがすこと」ができるようにするためには、設問文を噛み砕いて自分のものにした上で、本文にあたる必要があります。

国語の問題が解けない、得点が伸び悩んでいるという方はぜひこの可能性を疑ってみてください。

設問文は本文より慎重に読んでくださいね!

 

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