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一文を要約する方法

一文を要約する

要約の仕方について、お話をします。

要約は、「要を約する」つまり「大切な部分をまとめる」ことです。
要約にもいろいろあるんですね。

1、文章全体の要約
2、段落の要約
3、文の要約

今回は、文の要約についてやってみましょう。

接続詞補充では、前後の文を簡単な型に要約することで、つながりを見抜くことが大切でした。指示語の解釈では、記述問題になると自分で文をまとめる必要がありました。これらは全て文の要約です。一文の要約の場合もありますし、二文の要約の場合もあります。

2つの方法がありますが、できれば両方同時に使ってください。

ピンポイントで大切なところを持ってくる方法
※ 主語、述語が重要になる場合が多い。
※ 主語・述語が2セット以上入り乱れる文(重文、複文)では、どちらのセットが重要かを考える。
※ 取ってしまうと意味がわからなくなる名詞は必ず残しておく。
いらなそうなところをどんどん削っていく方法
※ 「私は~と思う」「というもの」「ないわけではない」など、情報を含まない表現は省く。
※ 名詞と述語を中心に考えて、名詞の修飾語(修飾節)が省けないか考える。
※ 似たような内容、重複する内容は削る。

ちょっとやってみましょう。

問、以下の文を要約しなさい。
先日2月11日の私の誕生日に、大分にある実家にもどったら、電力会社で働いている8つ年上の姉に、黒くてかっこいい長財布をもらったということを伝えなければならないと思う。

まずは、主語・述語を考えてみます。述語は「思う」ですね。「思う」の主語は「私」になるわけですが、「私が~思う」というのは、あまり情報を含みません。だからカットしてしまいましょう。次に、「ということ」「伝えなければならない」ですが、これも特に情報を含みそうにありません。場合によっては重要になる場合もあるかと思いますが、たいていの場合必要ありませんね。

すると
「先日2月11日の私の誕生日に、大分にある実家にもどったら、電力会社で働いている8つ年上の姉に、黒くてかっこいい財布をもらった」
というところまで削れました。

この述部「財布をもらった」は重要そうですね。残さなければなりません。
これが最も短い要約になります。はい、ありがとうございました。

大切な部分は、述部にあるわけですね。
ただ述部は形式的な、つまり内容があまりない表現が集まりがちですので、その部分を削る必要があります。

といっても、短すぎますね。もうちょっと情報を付け加えていったほうがよさそうです。これは、字数制限と相談しなければなりません。

つぎに、「財布をもらった」という文を読んで、気になることは何でしょうか。「誰にもらったんだ?」ということではないでしょうか。「どこでもらったか」とか「いつもらったか」を気にする人はあまりいないのではないでしょうか。

そうですね。「姉に」をくっつけましょう。そのとき、「電力会社で働いている8つ年上の」という表現は、優先順位は低いですね。これが「修飾語をカットする」作業です。

「姉に財布をもらった」
こんな感じです。

他にも、「いつ」「どこで」「どんな財布」などを付け加えることもできます。しかし、もっとも重要な部分は「姉に財布をもらった」ということなんです。場合によってはこれらが、むしろ重要になることもあります。それは「文脈」によります。この「文脈」という言葉も厄介ではありますけど。

文の要約については、他にもいろいろコツがあるんですが、とりあえずこれくらいにしておきましょう。

それではまた。